世界構想プログラム
N3 Program(Node of Narrative Network)
Thank you for
5th Anniversary Messages

Message 02
これからのビジネスのあり方や
マーケティングを再定義する
「世界構想プログラム」
長く続いた武家社会が黒船の到来をきっかけに終焉し、富国強兵の明治時代へ移行したのは約150年前。そして、原爆をきっかけに終戦をむかえ、軍国主義から高度経済成長につながる戦後の資本主義が始まったのは約70年前。これらのパラダイム・シフトと同じような変化のうねりが今、まさに起ころうとしています。それにともない、社会や価値観、ビジネスのありかたも大きく変容しています。
過去の経験や従来の枠組みでは捉えきれないことが増えるなか、「世界構想プログラム」の社頭である設樂剛氏が提示するビジネス・パラダイムの新潮流は、23世紀を見据えた長期的な視野に基づいたダイナミックなコンセプト。設樂氏は、これからの社会では、人間相互の多様な協働関係のみならず、「機械」の世界(人工知能・人工生命など)、「自然」の世界(動物・植物・微生物など)を含め、超領域的な協働関係の形成が重要になると述べています。また、設樂氏が提唱する「生命論マーケティング」は、新たな知見を与えるビジネス論です。人間・社会・自然を「手段」としてきた従来の理論から、人間・社会・自然との「関わり」の中で価値を生み出す理論へと発想を転換する今までと異なるクリエイティブな視点です。
「世界構想プログラム」を通じて提示されるビジネス・パラダイムの新潮流は、学びのアプローチも、次世代の学びのスタイルを示唆する手法です。設樂氏は、ビジネス・パラダイムの新潮流を織り交ぜながら、経営者、会社員、研究者、公務員やNPOの方などの多様なバックグラウンドを持つ参加者の方々の知見を引き出し、対話を促します。参加者は、設樂氏の問いをもとに見解を述べたり、質問をすることで理解を深め、気づきが生まれます。それは、対話を通じて共に学ぶCo-learningするスタイル。教える人と教わる人との上下関係から生まれる一方向の従来型の学びと異なり、対等な関係から生まれる多様な視点と気付きの示唆に溢れるインタラクティブな学びです。
「世界構想プログラム」における対話を通じて、3分法思考などの新たな思考のフレームワークを持つことや発想や行動のベースとなる「物語り」のアプローチが、自らの活動の付加価値となっています。このプログラムによって学んだことをもとに、企業と生活者や社員との「あいだ」を媒介するべく、経営者や企業のフィロソフィーをアップデートし、生活者や社員へのコミュニケーションを提案しています。3分法思考や「物語り」のフレームワークを取り入れることで、生活者や社員の能力や可能性を引き出す「物語り」をコミュニケーションする「バリュートランスレイター」として、企業の信頼醸成をサポートしています。
今後ともパートナーとして共に学び、網の目のように張り巡らされている多様な組織体の「あいだ」をつなぐ存在として相互に関わり、協働をしてまいります。